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 富士登山お鉢めぐり
お鉢めぐり 天空の遊歩道「お鉢めぐり」
  今回のお鉢巡りは、吉田口山頂から時計回り方向に剣ヶ峰を目指した。天候にも恵まれ、澄んで乾いた空気、白い雲と青空の強烈なコントラスト風景が印象的だった。大パノラマの世界が広がる天空の遊歩道を歩くと富士山の歴史や信仰を示すガイド板が設置され、頂上浅間大社奥宮、頂上郵便局などの施設や史跡と出合った。ルートわきに、「このしろ池」という小さな水たまりがあり、興味をそそった。きつい馬の背を登り切きるとその先には待望の剣ヶ峰が待っていた。
※富士山の山頂には剣ヶ峰をはじめとする峰が八つあり、当時は仏様が座る蓮華座を見立てて「八葉」と呼び、「オハチ巡り」の「ハチ」はこの八葉が由来になったという。
 吉田ルート山頂広場とお鉢巡り登山道     
   吉田ルート山頂広場とお鉢巡り登山道

歩きながら富士山を楽しく学ぶお鉢めぐり  
 
  整備されたコース歩きながらのお鉢めぐりは、富士山の歴史を知るいい機会となり、新しい発見があった。
 不思議な三角点標石    
  お鉢めぐりで出合った富士山の高さが「3776」でなく「3778」の不思議な三角点標石。どうして?。これは大正時代の三角点で大正時代はまだ現在のように測量技術が進んでいなかったから誤差が出たのだという。
頂上の浅間大社奥宮     
   お鉢めぐりで出合った頂上の浅間大社奥宮

 富士山頂郵便局    
  富士宮口の頂上にある郵便局は夏の期間だけ開設されるという。

   このしろ池
 このしろ池  
お鉢めぐりで出合った不思議な「このしろ池」
  剣が峰を目指すお鉢めぐりコース脇にある小さな池。これは、単なる水たまりではなく、ちゃんと名前がついていた。その名前は「このしろ池」 。コノシロ池は積雪が融けて溶岩やスコリア(赤色や黒色の気泡の多い火山礫)の間、もしくは地下の浅い部分を通り抜けて窪地部分に貯まる湧水だ。この池にまつわるおもしろい伝説が残っている。→山旅漫歩リンク ※コノシロ池は7月中旬頃までみられるという。

  虎岩 





   
 虎岩:火口に大きくつきだしている岩の形が蹲る虎に見えることからこの名がある。九世紀後半、の虎石について都良香(みやこのよしか)の「富士山記」のなかに『石体如蹲虎』の記述がある

  お鉢めぐりのメイン剣ヶ峰をめざす
剣ヶ峰をめざす



馬の背
 
   
  勾配が急な斜面の馬の背を登りきった先には「日本最高峰富士山剣ヶ峰」の碑と富士山気象観測所があった。

 富士山気象観測所    
  富士山気象観測所。 2004年に測候所閉鎖以降は富士山気象観測所となっており、無人の自動気象観測装置による気象観測を行っている。

噴火口大内院   

   最高所の剣ヶ峰からのぞき込む噴火口。お鉢めぐりの噴火口の円の中心的存在で大内院と呼ばれ、最深部の標高は3537m、およそ富士山の九合目と同じ高さだという。
 「日本最高峰富士山剣ヶ峰」の碑  
  ヤッター、ここが日本最高峰富士山剣ヶ峰だ。 記念写真をパチリ。※登頂記念の撮影ポイントで人数がが多い日は待ち時間が30分以上あるという。この日は幸いにスムースに写真が撮れた。
国土地理院の二等三角点標石    
  国土地理院の二等三角点標石 
  日本一高い霊峰 富士山頂
北緯 35度21分38.261秒
東経 138度43分38.515秒
標高 3775.63メートル 


 
剣ヶ峰より先は残雪のため通行止めとなり一周できず、ルートを引き返して下山。 2013./07/08

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