京都の世界遺産・名所探訪     topへ
 
   家族でめぐる古都京都の世界遺産・名所探訪  二日目 嵯峨野~嵐山コース 
 トロッコ列車  渡月橋  竹林小道  野宮神社  天龍寺
全日程   一日目:奈良<法隆寺~東大寺>二日目:京都嵯峨野~嵐山コース三日目:京都<清水寺~銀閣寺>
 二日目 京都編
嵯峨野トロッコ列車~渡月橋~竹林小道散策~天龍寺  
スケジュール
二日目 京都世界遺産・名所探訪は、京都で屈指の観光地、嵯峨野・嵐山へ。午前中嵯峨野トロッコ列車を体験。午後は嵐山のシンボル渡月橋を中心に周辺一帯の嵐山を楽しんだ。 渡月橋から少し歩くと世界遺産天龍寺があり嵐山を借景にした庭園や竹林小道の散策を楽しんだ。
嵯峨野トロッコ列車~渡月橋~竹林小道散策~天龍寺     
渡月橋
 嵯峨野トロッコ列車   嵯峨野トロッコ列車
 11:35  トロッコ亀岡駅からトロッコ嵯峨駅へ
時間が許せばトロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅まで乗り、嵐山に戻る保津川下り乗船のセットを体験したいところだったが今回はトロッコ亀岡駅からトロッコ嵯峨駅の片道乗車を楽しんだ。



5両編成の5両目(嵯峨野側)は、「ザ・リッチ」と呼ばれる、窓ガラスのない超オープンの客車で快適だった。





嵯峨野トロッコ列車はJR嵯峨野線(山陰線)の複線化に伴い廃線となった保津川渓谷・嵯峨ー倉岡(馬堀)間7.3kmを活用し、所要時間25分で運用している。1991年(平成3年)4月運用開始。今回は亀岡駅を起点に嵯峨駅へ戻るコースを選択した。電車で馬堀まで行き、トロッコ亀岡駅からトロッコ嵯峨トロッコ列車駅間の片道乗車を体験し、車窓から眺望する雄大な保津川渓谷美と変化に富んだ沿線風景を楽しんだ。トロッコ列車は四季折々の景色を楽しみことができ、春は山桜と新緑、夏はセミ時雨と川のせせらぎ、秋は絢爛の紅葉、冬は雪景色と、四季おりおりの保津川渓谷の美しさが満喫できるという。機会があれば紅葉や桜の季節に再訪したいものだ。 
 
トロッコ亀岡のプラットホームとトロッコ列車
車窓からの眺め
すばらしい渓谷美だが
機会があれば紅葉や桜の季節に再訪したいものだ。 
   
  沿線沿いの変化に富んだ保津川渓谷風景 
 <車窓からの風景>
保津川下り風景
 
車内から眺める保津川下り風景 
12:04 
 トロッコ嵯峨駅
 トロッコ嵯峨駅 トロッコ亀岡駅をスタートして25分程の乗車でトロッコ嵯峨駅に着いた。JR山陰本線の嵯峨嵐山駅に隣接したレンガ調の駅舎で、入口のすぐ隣にはD51形などの蒸気機関車などが展示されている広場があった。奥には日本最大級の鉄道ジオラマ、「ジオラマ京都JAPAN(ジャパン)」があった。
 トロッコ嵯峨駅
ジオラマ京都JAPAN
 
展示のD51形SL蒸気機関車   
D51形などの蒸気機関車などが展示されているSL広場
   上段TOPへ

 12:30 「鯛匠 HANANA (タイショウ ハナナ)」のお店で食事
お昼の 鯛匠HANANAは
トロッコ嵯峨駅から歩いて10分ほどの場所にあった。
店の前にはすでに20人ほどが列をつくって並んでいた。予約しておいたおかげですぐ案内された。
 
 鯛匠 HANANAは鯛茶漬け御膳、西京焼御膳、パスタの三種類があり、今回、人気メニューの鯛茶漬け御膳を予約。 鯛匠 HANANAの「鯛茶漬け」は、真鯛の薄造りを特製の胡麻ダレでシンプルかつ贅沢に味わっていただく、京都嵐山の新たな名物だ。食べ方の説明を受けると早速いただいた。食べ方も味もこれまでのお茶漬けのイメージを変える御膳だった。ご馳走さまでした。 
 
 
 
行列のできるお店「 鯛匠 HANANA 」
  これまでのお茶づけのイメージを変えた鯛匠 HANANA定番の鯛茶漬け御膳  
真鯛の薄造りを特製の胡麻ダレでいただくシンプルかつ贅沢な鯛茶漬け
 13:30 吐月橋へ続く天龍寺門前のにぎやか通りを歩いて渡月橋へ
鯛匠 HANANAでお腹を満たし、天龍寺門前のにぎやかな通りを楽しみながら歩く。     
 渡月橋へ続く天龍寺門前はたくさんのお店や土産店が立ち並び、観光客で賑わっていた。
14:00 嵐山・渡月橋散策
嵐山・渡月橋を散策する。


京都嵐山風景
桜の名所・紅葉の名所としても知られる嵐山(あらしやま)は、右京区と西京区にまたがり、渡月橋の西にそびえる山で標高381.5メートル。一般的に渡月橋を中心にその周辺一帯を嵐山と呼ぶ場合もある。渡月橋(とげつきょう)は、大堰川にかかる橋で、834年ごろに僧、道昌が架橋したのが始まりとされ、亀山上皇が橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことがその名の由来とされる。
 
渡月橋からの嵐山眺望、上流方向の大堰川(おおいがわ)
渡月橋とは
現在の橋は、1934年(昭和9年)に完成し、橋脚と橋桁は鉄筋コンクリート製だが、欄干部分は景勝地である嵐山の風景にとけ込むよう木造となっていて観光地としての嵐山を象徴する建造物ともなっていた。



  

 
   
 大堰川に架かる渡月橋。この橋を中心に、上流下流200mが大堰川、それより上を保津川(ほづがわ)、下が桂川(かつらがわ)と呼ばれている。
   
 橋脚と橋桁は鉄筋コンクリート製で欄干部分が木造の渡月橋は橋長155m、幅11m、車道は2車線で、両側に一段高くした歩道が設置されている。
 観光客で賑わう渡月橋

橋のたもとの公園でしばし休憩、嵐山の風景を楽しんだ。

嵐山のシンボル渡月橋一帯はこの日もたくさんの観光客で賑わっていた。
   上段TOPへ  

 14:30  竹林小道散策と野宮神社、そして天龍寺へ
 渡月橋を後にして天龍寺へ

野々宮から竹林の小道を散策して天龍寺へ
 
渡月バス停で乗車し野々宮バス停で降りて天龍寺へ向かう。天龍寺、さらには大河内山荘へ続く道はまっすぐに伸びた竹林が続くゆるやかな小道の散策路となっていてたくさんの観光客で賑わっていた。竹林の小道を歩くと途中に嵯峨野巡りの起点となる黒木の鳥居の野宮神社があった。竹林の小道をしばらく歩くと左手に天龍寺北口の入り口門が見えてきた。
 
   竹林の小道を歩く
 竹林小道を散策
竹林の小道散策は嵐山観光名所の一つになっていた。

嵐山の竹林散策を楽しみながら足取り軽く、メインの天龍寺へ向かった。





まっすぐに伸びた竹林が、続く風情のある竹林の小道はひんやり涼しく、清涼感のある竹林の道をゆっくりと歩くだけで、歩き疲れた体と心を癒してくれた。竹林の小道は嵐山の人気スポットで観光人力車が行き交うほど賑わっていた。 
 
   
  竹林の小道は観光客で賑わっていた。
竹林の小道は風情ある景色が続く、人気の散策路だった。   
木漏れ日を浴びながら歩く清涼感のある竹林の小道は気持ちよかった。 
14:37 野宮神社(ののみやじんじゃ)
野宮神社は野々宮バス停から天龍寺へ向かう緩やかな竹林の小道の途中にあった。
パワースポットとして知られている縁結びの野宮神社だけに若者やカップルが多かった。
長居せずさっさと次の目的地天龍寺へ向かった。









 
竹林の中を天龍寺をめざして歩いていると途中にひっそりとたたずむ黒木の鳥居の野宮(ののみや)神社があった。縁結び、学問の神様として有名で、若い人々やカップルでにぎわっていた。源氏物語にも登場する野宮神社は元々、伊勢の神宮に奉仕する「斎王」が潔斎(身を清める)する場所だったという。境内付近に群生する真竹は「野宮竹」と称され、古くは大嘗祭等に使用された。
 
 
 
 14:45 天龍寺
天龍寺拝観・庭園散策   天龍寺は、臨済宗天龍寺派大本山の寺院で後嵯峨天皇の亀山離宮があった場所に、暦応2年(1339年)、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓国師を開山として創建した禅寺である。嵐山、亀山を背景に、四季折々の美しさを見せる池泉回遊式庭園は必見!
 百花苑   百花苑庭園散策
 北門から多宝殿へ向かうと 百花苑と呼ばれる庭園の散策路があった。昭和58年に整備された比較的新しい庭園で散策しながら四季折々の草花を観賞できる庭園だ。この日、散策路わき庭園には芙蓉の可憐な花があでやかさを誇って見る人の目を楽しませてくれていた。
 天龍寺北門拝観入り口と拝観通路沿いの竹林  
 天龍寺北門拝観入り口

拝観通路沿いの竹林
 百花苑庭園散策風景   
百花苑庭園コースの草花

 庭園の菩提樹の木

百花苑庭園散策路の花たち 
芙蓉の花と萩の花
 
可憐な芙蓉の花

季節感のある萩の花 
15:00 曹源池(特別史蹟名勝> 
 曹源池 
天龍寺散策メインのひとつ 曹源池
天龍寺庭園曹源池(そうげんち)は、約700年前に天龍寺の開山である夢窓国師が室町時代に作庭した池泉廻遊式庭園で、大堰川を隔てた嵐山や庭園西に位置する亀山を取り込んだ借景式庭園である。曹源池の名称は国師が池の泥をあげたとき池中から「曹源一滴」と記した石碑が現れたところから名付けられたという。曹源池庭園は、日本初の史跡・特別名勝指定にも指定され、回遊式庭園としては最古の遺構といわれて美しい景観を誇っていた。
 ゆったりした坂の百花苑庭園散策コースをすぎると目の前に大方丈の伽藍と曹源池が目の前にあった。












 
大方丈伽藍と曹源池
回遊式庭園としては最古の遺構「曹源池庭園」
日本初の史跡・特別名勝指定に指定。





   
亀山や嵐山を借景とした池泉廻遊式庭園の曹源池は飽きることのない美しさを秘めた庭園だった。四季折々の美しさを見せる曹源池。機を見て紅葉の時期に再訪したいものだ。








 
池泉廻遊式庭園の曹源池
 天龍寺の伽藍 天龍寺の伽藍< 多宝殿、大方丈、法堂(はっとう)、勅使門>
  天龍寺は伽藍は、創建以来八回の大火に見舞われ、ほとんどの建造物は明治時代後半以降のものである。天龍寺に残る主要な 多宝殿、大方丈、法堂(はっとう)、勅使門等の伽藍を巡った。法堂では、「雲龍図」秋の特別公開が開催されていて八方睨みの龍の絵を堪能した。
 大方丈 「大方丈(おおほうじょう)」  
天龍寺伽藍
「大方丈(おおほうじょう)」
  
 
天龍寺伽藍「大方丈(おおほうじょう)」 - 1899年(明治32年)の建築。方丈は、大方丈と小方丈(書院)からなる。大方丈中央の「室中」には釈迦尊像が祀れている。内部は六間取り(表3室、裏3室)の方丈形式で、当山最大の建築で30メートルに20メートルを超える規模を誇っている。
   「多宝殿」 「勅使門(ちょくしもん)」  
 「多宝殿」


「勅使門(ちょくしもん)」 
 
   
 天龍寺大伽藍「多宝殿」 - 1934年(昭和9年)の建築。後醍醐天皇の木像を安置する多宝殿は後醍醐天皇の尊像を祀りしてある殿舎で、もと亀山離宮にあった後醍醐天皇幼少時の学問所だったと言う。 天龍寺伽藍「勅使門」 - 四脚門。江戸期の火災を免れた寛永年間(1624~1644)のものとされ、天龍寺では桃山様式を伝える最古の建築物。天皇からの使者(勅使)を迎えた時だけ開かれた門。 
    「庫裏(くり)」 「法堂(はっとう)」

  「庫裏(くり)」

「法堂(はっとう)」
 
   
 天龍寺伽藍「庫裏(くり)」 - 1899年(明治32年)の建築。庫裏は天龍寺七堂伽藍の一つ。僧侶の居住する場所で台所兼寺務所の機能を持つ。方丈や客殿と棟続きで、切妻造の屋根下の大きな三角形の壁を正面に見せ、屋根には煙出し櫓がある。白壁の縦横線と屋根の曲線が芸術的装飾性を生みだし、天龍寺景観の象徴ともなっている。 庫裏(くり)とは、仏教寺院における伽藍のひとつで庫裡とも書く。 天龍寺大伽藍「法堂(はっとう)」 - 1900年(明治33年)の再建。禅寺の中心堂宇としては珍しい、寄棟造単層の建物で、本尊釈迦三尊像を安置する。法堂とは説法堂の意で、住持が仏に代って衆に説法する場所を指す。内部は広々としていて正面須弥檀中央には、釈迦・文殊・普賢の釈迦三尊像が祀られていた。天井画の龍の「八方睨みの雲龍図」が公開されていて法堂入り口は行列ができていた。 
  天龍寺法堂(はっとう)の雲竜図 
  天龍寺伽藍「法堂(はっとう)」では雲龍図の公開が行われていて八方睨みの雲龍図をゆっくり堪能した
 
公開案内板

 雲龍図<堂内は撮影禁止のため公開案内板より転載>
 -「雲龍図」秋の特別公開-
※移築以来、百年の間に老朽化が進み、平成11年秋耐震性をも考慮して修復された。それまでの天井には明治期に活躍された日本画家・鈴木 松年画伯の筆になる「雲龍図」が描かれ和紙に描いて天井に貼られていたが損傷が激しく、新たに現代の日本画家の雄・加山又造画伯に依頼し、完成したのが現在の「雲龍図」である。法堂の天井中央、直径9メートルの円相の中に躍動する見事な龍は、檜板を張り合わせ全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上に八方睨みの龍が描かれていた。探訪時、幸運にも秋の「雲龍図」特別公開が実施されていゆっくり鑑賞できた。どの方向から見ても睨まれている様にみえる八方睨みの不思議な雲龍図の絵に圧倒された。
参拝期間:9月6日~12月7日 参拝時間:9時~17時 参拝料:500円  一見の価値あり
  15:30  弘源寺
弘源寺
天龍寺の塔頭寺院
弘源寺
 弘源寺は、永享元年(1429年)、室町幕府・管領の細川持之が、天龍寺の開山である夢窓国師の孫・玉岫禅師を迎えて創建した天龍寺の塔頭である。塔頭(たっちゅう)は、本来、禅寺で、祖師や大寺・名刹の高僧の死後、その弟子が師の徳を慕って、塔(祖師や高僧の墓塔)の頭(ほとり)、または、その敷地内に建てた小院である。
 
弘源寺
   上段TOPへ  

一日目奈良<法隆寺~東大寺>             三日目:京都<清水寺~銀閣寺> 

 備考<全体計画と日程>
家族で巡る 古都奈良と京都の世界遺産・名所探訪
 旅行形態:個人型(家族旅行)   参加者:3家族8名   旅行日:2014/9/21~9/23
※奈良編: 一日目:<午前>法隆寺→中宮寺→法輪寺(車窓)→法起寺(車窓)→慈光院 (昼食) <午後>薬師寺→唐招提寺→東大寺  
※京都編:二日目:<午前>嵯峨野トロッコ列車(嵐山) (昼食)鯛茶漬け屋さん(HNANA) <午後>渡月橋→天龍寺 
 ※三日目:<午前>清水寺→銀閣寺  <午後解散>


 MYプライイベート写<京都嵐山の旅の集合写真>
 
 
たくさんの旅の思い出をありがとう京都嵐山編でした。


  Count