有馬温泉・六甲散策  TOPへ
 有馬温泉・六甲散策   兵庫県神戸市
 
有馬温泉鼓ヶ滝
有馬温泉・六甲ウォーキングプログラム<全コース6時間> 
 有馬温泉とは 鼓ヶ滝コース    六甲空中散歩
 六甲高山植物園  泉源・歴史コース  アプローチ
  有馬温泉とは
 兵庫県神戸市北区にある有馬温泉は、古くからの温泉で日本三古湯の一つだ。「草津」「下呂」とともに『日本三名泉』の一つにも選ばれている。「金泉」「赤湯」とよばれる赤褐色の含鉄強塩泉と、「銀泉」とよばれる無色のラジウム泉の2種類の温泉を楽しめる。 歴史的にも由緒があり、温泉だけでなく、社寺巡りや自然散策を楽しめる温泉地としても有名だ。対抗秀吉が愛した温泉地としても有名で、あちこちにその歴史の足跡を偲ぶことができた。
 
ネネ橋とネネ像
 
温泉寺を建立した行儀菩薩の銅像

有馬温泉と深く関わりのある太閤秀吉の像 

 鼓ヶ滝コース   
→ねね橋から鼓ヶ滝へ
このルートの特徴は、比較的なだらかなコースで適度な負荷を感じながらマイナスイオンをたっぷり浴びて散策できるコースだった。30分程歩いてコース端の鼓ヶ滝公園へ到着。滝は上下二段になっていて、落ちる滝の音が山々にこだまして、鼓を打つ音に似ていたのでこの名が付けられてという。現在では何度か洪水により岩がくずれて形が変わったため残念ながらその音をきくことはできなかったが糸をひいて流れ落ちる美しい鼓ヶ滝を鑑賞できた。
 
美しい糸をひいて流れ落ちる鼓ヶ滝

   
ねね橋をスタートして10分ほど歩くと道の左手に小さな赤い鳥居の滝本神社があった。
   
30分程歩いて有馬川上流の滝川をさかのぼった所に「鼓ヶ滝公園」があった。鼓ヶ滝公園は有馬六景の一つに数えられ、有馬でも有数の名勝の地として知られている。石垣の積まれた狭い通路を突き進んでいくとその先に滝が見えてきた。
 
鼓ヶ滝は、2段に分かれていて、滝壺に落ちる水の音が周囲の山々に反響して鼓を打つ音に似ていたというので、こう名付けられたという。糸を引くように流れ落ちる美しい滝風景と一帯のマイナスイオンによって十分癒された。

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 六甲空中散歩(ロープウェイ)と六甲山上散策
 →鼓ヶ滝からロープウエーで六甲山へ
 鼓ヶ滝公園の近くのロープウェー有馬温泉駅から六甲山頂駅へ空中散歩と六甲山上散策を楽しむ。六甲有馬ロープウェイは、国立公園六甲山の自然の中を通って、六甲山頂と有馬温泉を約12分で結び、この間、六甲山並みのすばらしい景観を体感することができた。六甲山頂駅一帯には六甲ガーデンテラス、自然体感展望台などの施設があり、ガーデンテラスからの展望がすばらしかった。
 
鼓ヶ滝・ロープウェイ有馬温泉駅案内標柱

ロープウェイ有馬温泉駅
 
六甲有馬ロープウェー 
 
ロープウェー六甲山頂駅
 
 
 
眼下に広がるロープウェイからの雄大な六甲山腹の眺望
 
六甲ガーデンテラスからの眺望

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 六甲高山植物園
 →六甲山上から六甲高山植物園へ
六甲高山植物園は、植物学者・牧野富太郎博士の指導で1933年(昭和8年)に開設された。六甲山頂付近、海抜865mの位置にあり、高山植物を中心に約1500種が栽培されているという。高山の岩場を利用したロックガーデンは、できるだけ自然に近い状態で高山植物が観賞できるように工夫されていてこの時期、赤紫色のヒダカミセバヤの花がその美しさを誇っていた。そのほかサギソウ、サワギキョウ等の花が見られた。また、この日は天候もよく、園内を舞うアサギマダラ蝶との出会いを楽しむことができた。 
 
六甲高山植物園案内表示板 
 
園内ロックガーデン
   
園内風景
 ロックガーデンを彩る「ヒダカミセバヤ」
この時期、園内でひときわ目立っていた紅紫色の小さな花が球形になって咲く「ヒダカミセバヤ」。「みせばや」とは「見せたい」を意味する古語で この花の美しさを「誰に見せようか」という意味になるという。花びらは5枚で披針形をしており、星を散りばめたように見え、葉の特徴葉は扁平で多肉質である。
 
   
花の名前の由来がおもしろいヒダカミセバヤ開花風景
 ↓サワギキョウ: 濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に総状に咲かせる。
 
濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に総状に咲かせるサワギキョウ

 園内の草花たちとアサギマダラ
 
園内の草花、そしてアサギマダラ
   
 旅立ちの前に花蜜を求めて園内を飛び交うアサギマダラたち
園内散策を楽しんだあと、帰路は六甲オルゴールミュージアム前から六甲山上バスを利用して六甲山頂駅へ。 
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 泉源・歴史コース散策
→六甲高山植物園から有馬温泉泉源・歴史散策へへ 
六甲高山植物園を散策してからロープウェイで有馬温泉へ引き返し、温泉源・社寺などの歴史コースへチャレンジ
有馬温泉は、泉源が7箇所あるとされていて、泉質は、鉄分と塩分を多く含み、空気に触れると赤褐色になる「金泉」と炭酸分を多く含む無色透明な「銀泉」の2種類があった。歴史コースでは念仏寺や温泉寺など太古の昔より続く歴史を探訪するコースで社寺をはじめ数々の史跡が残されていた。 
 泉源探訪
金の湯
 金の湯(きんのゆ)は、神戸市営の温泉入浴施設で 古くから当地にあった公衆浴場である。「有馬温泉会館」を改築し、2002年に開館した。浴用の温泉は有明泉源から引いている濃い金泉(きんせん)で、強塩泉のため鉄分が酸化して赤茶色に濁っている。玄関横の足湯は無料で利用でき有馬温泉郷の人気スポットの一つだ。
 
金の湯
 金の湯人気スポットの足湯
 
金の湯の姉妹施設「銀の湯」。 温泉は炭酸泉源から引いているものにラジウム泉をブレンドした銀泉(ぎんせん)である。保全点検のため2015年夏頃まで休館中とのこと。
 妬(うわなり)泉源
 この温泉は間欠泉で現在は湧出していない。切り傷に効果があるという。 美しく化粧をした女性がそばに立つと、お湯が嫉妬して吹き出したことから妬湯と名付けられたとか。
   
変わったおもしろい由来の名をもつ 妬(うわなり)泉源 
 炭酸泉源
念仏寺や極楽寺の前を通り過ぎて、通称タンサン坂を上りつめたところに「炭酸泉源」を中心にした小公園「炭酸泉源広場」があった。1875年に、この炭酸泉を利用して日本で始めてのサイダーが作られたという。 字の通り炭酸ガスを含んだ温泉で昔は砂糖を入れてサイダーとして飲んでいたという。また、有馬の名物「炭酸せんべい」の名前の由来にもなっている。
 
   


御所泉源 
「金の湯」の南隣りにある金泉の大きな泉源の「御所泉源」
 

 泉源には上記の他、極楽泉源、天神泉源、有明泉源があった。 

 歴史探訪
   念仏寺
念仏寺は神戸七福神めぐりの一つで岌誉上人の開基が1532年に創建し、寿老人が祀られている。徳川の世になり、浄土宗に属する仏教寺院となり山号は摂取山、本尊は快慶の作と伝わる阿弥陀如来立像。 安土桃山時代(慶長年間)に谷之町から豊臣秀吉の正室北政所(ねね)の別邸跡である現在地に移転した。見晴らしのよい高台の古い石垣の上に建つ本堂は有馬温泉郷最古の建築物で江戸時代前期(1712年)の建立。本堂奥の庭園には、樹齢250年と伝えられる夏椿(沙羅)の大樹がある。
 
有馬温泉の歴史と深くかかわりのある念仏寺
 
念仏寺本堂正面
 
念仏寺本堂前の歌碑歌碑

念仏寺の歌碑:「念ずれば 仏のちかひ有馬山  寺のお庭に法(のり)の花咲く」
歌碑の先頭の文字に「念仏寺」が織り込まれている。<
ずれば・・・の・・・の・・・>
《有馬温泉百人一首より:梅村吉右衛門》。
 温泉寺
 温泉寺は、有馬温泉を訪れた僧行基が724年に建立、鎌倉時代仁西上人再興、桃山時代北の政所が復興。1582年に現在ある薬師堂が建立された。 本尊は薬師如来で正式名は有馬山温泉禅寺。明治維新の神仏分離以後は衰微し、清涼院以外の寺院は廃絶した。本堂の波夷羅大将立像(重要文化財)、黒漆厨子(重要文化財)など多くの寺宝が所蔵されている。
 
温泉寺本殿と参道への階段
 
本堂の前に並ぶ大型の五輪塔。向かって左側が西塔 (高さ 232Cm)。西塔は、東塔よりも背が低く慈心坊尊恵の塔といわれている。
   
温泉寺の鐘楼は阪神大震災の被害を受け、2009年に修復されたという。
  善福寺と善福寺の糸桜
  善福寺(ぜんぷくじ)は曹洞宗に属する仏教寺院で山号は光徳山。本尊は阿弥陀如来。 本堂は 鎌倉時代(1321年)建立されている。 善福寺の 枝垂れ桜は、「糸桜」と呼ばれ樹齢250年以上で、「神戸市民の木」、「神戸の名木」等に指定されている。
 
探訪日 2014年9月9日 
善福寺の糸桜
有馬温泉へは、桜満開の時期の2012年4月に探訪。その時、撮った写真が下の枝垂れ桜である。
 
探訪日 2012年4月16日   more

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 追記 <旅へのアプローチ>
有馬温泉・六甲ウォーキングプログラム<全コース6時間>
 <有馬温泉鼓ヶ滝コース散策→六甲有馬空中散歩(ロープウェイ)→六甲高山植物園散策→ 有馬温泉歴史コース散策>
旅行形態:単独   旅行日:探訪期日:2014年9月9日  
 有馬温泉へは、2014年4月以来、二回目の探訪である。前回は、にぎやかな通りの湯本坂での買い物や足湯温泉、善福寺の桜を楽しんだ。今回は単独で鼓ヶ滝コースから六甲有馬ロープウェイで空中散歩と六甲山上を散策、六甲高山植物園の自然を楽しんだ。有馬温泉では歴史コース、泉源コースにチャレンジした。
ウォーキングマップとコース案内 
 
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探訪期日:2014年9月9日  サイトヘのアップ日:2014年11月14日 
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