予想に反して勝つことができたら「ヒッ勝った」で負けたら「ヒン負けた」となる。「ヒッ」も「ヒン」も強意の接頭語。下記の例のように鹿児島の方言には強意の接頭語が多用される。
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| ひったまがる |
たまがい(びっくりする)。もっとびっくりぎょうてんしたら「ひったまがった」となる。語源は古典語の「魂消(たまぎ)る」。鹿児島の方言には「ひっ」のついた動詞がたくさんある。「ひっかぶい」「ヒッチャユイ」「ヒッチギイ」など。 |
| ちんがらっ |
ふつう「こっぱみじん」「めちゃくちゃに」と訳される。「ちんがらっ ひんまけた」(試合などで完敗したときなどに使う)。ちんがらっは「がらり」の共通語に強意の接頭語「ちん」がついたものである。接頭語の「ちん」も「がらり」も擬声語という説がある。 |
| はっちく |
行ってしまうーの意。「ハッ」という強意の接頭語に「行く」という動詞が結合し、促音化し「はっちく」となぅた。「這って行く」説もある。 |
| はんとくい |
つまずいてたおれるーの意。接頭語の「はん」に「たおれる」の複合語。「ハン解ける」とした説もある。 |
| ほたいまけた |
負けてしまったーの意。ホタイの原義は「放る」で「放り投げる」の意。「ほたい」は好ましくない場合に使う。だから「ほたい勝った」とはいわない。「ほたいおてた」「ほたいけしん」「ほたいなぐっ」「ほたいにぐっ」「ほたいうっせ」などたくさんある。 |
| うっすい |
「うち捨てる」の鹿児島語なまり。「うち」は強意の接頭語。「ゼンヌ ウッセタ」(お金をなくしてしまった)。「ウッガッタ」(こわした)、「ウックヤス」(こわす)、ウッタクル(なぐる)、ウッチャメタ(とりやめた)、ウットクイ(たおれる)、・・・などたくさんある。 |
| 「ひん」のつく接頭語 |
「ひん寝らんか」の「ひん」も強意の接頭語。鹿児島の方言ではよく使われています。
ひん曲がる。ひんもどいが(帰ろうよ)。ひんにぐい(にげてしまう)。ひんねまい(腐る)。etc |