・・・
 ふるさと探訪記TOPへ

世界自然遺産「屋久島」探訪記 屋久島町

屋久島紹介 白谷雲水狭 ヤクスギランド 屋 久 杉
 屋久島の滝 屋久島の山・川・海   屋久島の動・植物   M A P  
 屋久島紹介
 屋久島は、鹿児島市から南西へ133km、佐多岬から南南西へ約70kmの海上に位置し、周囲105km、面積約500平方kmのほぼ円形をした島である。全島の90%以上が山岳部で占められている。海岸からすぐ急な高い山になっていて、九州一高い宮之浦岳(1935m)をはじめ、永田岳など1500m以上級の山々が30以上も続き、「洋上のアルプス」という呼び名もある。ひと月に35日雨が降るといわれるほど雨量が多く、この雨が豊かな自然を育んでいる。屋久島の気候は、亜熱帯から亜寒帯まで含まれ、ひとつの島で日本の南部から北部に生えている植物群をみることができる。世界自然遺産の屋久島は海、山、滝、屋久杉原生林など、すばらしい自然を体験できる。屋久杉原生林に一歩足を踏み入れると、太古の時代の深い原生林風景にカムバック。風雪に耐え、現在まで神秘的な命を保つ巨大な風格ある屋久杉や原生林内の倒木更新風景を目の当たりにすると大自然の営みに感動を覚える。近年、登山者の急増により、トイレなどオーバーユースの問題が生じている。1964年(昭和39年)に霧島屋久国立公園に指定。1993年(平成5年)12月世界自然遺産地域に登録。2005年(平成17年)に永田浜が「ラムサール条約」に登録。2007年(平成19年)10月、町の合併により屋久島町が誕生。
更新のお知らせ:1914年6月、エコツアーの見学会に参加し、内容の一部を更新しました。最終更新日2014年、6月23日
 
太古の息吹を感じるヤクスギ
 白谷雲水峡を歩く
  自然休養林の白谷雲水峡は標高800mに位置し、屋久島の原生林や宮之浦川支流、白谷川上流の清流など、屋久島で最も美しい自然を間近に眺められた。樹林内から見上げる空は木の葉の緑に包まれ、踏み出す足下は苔の緑に包まれて森林の緑と森の香りが神秘的な世界をつくりあげていた。林内の樹齢3000年の弥生杉をはじめ、くぐり杉や七本杉など数千年の屋久杉や苔むした原生林に出合うと大きな感動と興奮を覚えた。
<屋久島の白谷雲水狭の太鼓岩往復コース(約4時間、約5.6km)にチャレンジ>
登山道には「もののけ姫」の舞台のイメージとなったコケむした幽玄な世界と数千年樹齢のヤク杉や照葉樹の原生林の世界が広がっていた。林内を流れる白谷川の切り立った清流の川岸にはサツキが彩りを添え、心やすらぐ森林浴を体験した。
   
 <秋風景>紅葉と渓流と原生林の美しさを一つにした白谷雲水峡花崗岩の隙間を滝となり、渓流となって流れ落ちる白谷雲水峡2009/11/28
   
<春風景> 春は新緑の緑や清流の川岸のサツキが彩りを添え、美しい景観を呈する。2014/06/09
 
苔むした幽玄な世界が広がる原生林風景
   
  樹齢数千年のヤクスギたち
   
 標高1050メートル太鼓岩からの眺望雲の切れ間に宮之浦岳をはじめとする奥岳が見渡せた。
※白谷雲水峡散策コースは弥生杉コース(約1時間、約2km)、奉行杉コース(約3時間約4km)、太鼓岩往復コース(約4時間、約5.6km)が設定されている2014/06/09) 

 ヤクスギランド
 自然休養林ヤクスギランドは安房から約16km、標高1000mの所に入り口がある。安房川の支流、荒川の上流にあり、面積は約270ha。一歩足を踏み入れると太古の時代の原生林の森の雰囲気が漂い、スギ、ツガ、モミなどの巨木や倒木・切り株更新風景など自然の偉大な力と神秘的で迫力ある屋久杉原生林の風景に圧倒される。
 
くぐり杉を通りぬけながら、太古の時代の原生林の世界へ足を踏み入れる。
 
秘境屋久島の標高1000mから1500mのところに自生している苔むした屋久杉の原生林風景
   
切り株・倒木更新風景。切り株や倒木した木に新しい命が誕生。自然の力強さや命の営みに大きな感動と拍手。
 
屋久杉には森と人の歴史が刻まれていた。昔(江戸時代)の屋久杉伐採の解説板と切り株更新風景 
 
シカの植物への影響を調査するための植生保護柵
 
樹林内に差し込む陽光。豊富な水とこの光が屋久島の自然のエネルギー源だ。

 屋久杉 
 屋久島では樹齢1000年以上の天然杉を「屋久杉」と呼ぶ。樹齢が最長と言われる「縄文杉」をはじめ、弥生杉、紀元杉、三大杉、翁杉、大王杉など、樹齢3000年の風雪に耐え、現在まで神秘的な命を保つ巨大な風格ある屋久杉がある。縄文杉・紀元杉・弥生杉が林野庁の「森の巨人百選」に選ばれている。
 
「縄文杉」は推定樹齢2170年から7200年、根回り43m、樹高25.3m。世界最大級の杉として、屋久島のシンボルになっている
 
「紀元杉」は推定樹齢3000年、樹高19.5m、幹周13.5mで19種類の着生樹が確認されている。
 
縄文杉に負けず劣らずの紀元杉先端は白骨化が進んでいるようだ。
 
弥生杉は白谷雲水峡の広場から約20分、標高710mの場所にある。推定樹齢3000年の二代杉で樹高26m、胸高囲8.1m。
 
気根杉<白谷雲水峡>。湿度の高い屋久島では苔が根に付着し、堆積した苔の腐葉土を土と勘違い、根を発根し、肥大化した根が気根となった。
 
 切り株更新 双子杉<ヤクスギランド>
 
くぐり杉<ヤクスギランド>ぐり杉を通りぬけながら、太古の原生林の世界へタイムスリップ
   
こちらは白谷雲水峡の くぐり杉
   
 七本杉<白谷雲水峡>。まっすぐ伸びた枝に途中で幹が七つに分かれている。
   
 女神杉<白谷雲水峡>
 屋久島の滝
 屋久島の山は雨が多く、傾斜が急なため川の数ほど滝があるといわれる。日本の滝百選にも選ばれていて、屋久島で最大級の滝「大川(おおこ)の滝」は、落差88mで、間近で見るとその豪快な迫力に圧倒されてしまう。千尋(せんぴろ)の滝は落差60mの滝と200mの巨大な一枚岩の谷が眼前に広がる。ちなみに上記の二つの滝と「蛇の口滝」を含めて屋久島の三大名瀑と呼ぶそうだ。そのほか、6mの高さから直接、海に流れ落ちる「トローキの滝」や「竜神の滝」等がある。
大川の滝 
日本の滝百選の大川(おおこ)の滝全景大川の河口近くにあり、88mの高さから粘板岩の崖を一気に滑り落ちる様は勇壮だ。すさまじい水量と落差もさることながらコバルトブルーの滝つぼが美しい。 
 
大川の滝全景
 
   
エメラルドグリーンの水をたたえる滝つぼ
 千尋(せんぴろ)の滝
落差60mの滝と200mの巨大な一枚岩のV字型の谷の迫力に圧倒される。 
 
落差60mの滝千尋(せんぴろ)の滝遠景滝の左側には200mの巨大な一枚岩の花崗岩があり、威容を誇っている。
 
千尋の滝写真拡大、滝つぼまで近づけないのが残念だ。
 
千尋の滝展望所
 飛流落とし
 屋久島では花崗岩の隙間を流れ落ちる飛流おとし等、至るところで見事な滝が見られる。
 
飛流おとし<白谷雲水峡>
 屋久島の山と川・海
 屋久島は1000m以上の山々が45峰もあり、洋上アルプスとも呼ばれている。宮之浦岳(1935m)、 永田岳、栗生岳が代表的な山である。国割岳、愛子岳、モッチョム岳等が海岸から眺望できる。屋久島は雨が多いために、山々から流れるきれいな水は、安房川、宮之浦川、永田川などに注ぎ、豊かな水量をほこっている。屋久島の渓谷から流れ出る激しい流れは海に面する河口一帯では、一変して穏やかな水面を見せる。宮之浦川と安房川は屋久島の代表的な川である。
屋久島の山々 
宮之浦岳(1935m)、 永田岳、栗生岳が代表的な山で国割岳、愛子岳、モッチョム岳等は海岸から眺望できる。
 
国割岳
 西部域の海岸部から国割岳(標高1323m)の眺望。西側斜面は屋久島を代表する垂直分布が見ら、その一帯の標高400m~800mには、絶滅危惧種に指定されているヤクタネゴヨウが自生し、保護に向けた調査が進められている。   2014/6/8
 
屋久島の奇峰「モッチョム岳」遠景    09/11/28
 屋久島の川
 宮之浦川
 
静かなたたずまいを見せる河口近くの宮之浦川
   
宮之浦川に架かる旧宮之浦大橋と唐船狭橋

 安房川
 
小説「浮き雲」の舞台となった安房川橋は連続テレビ小説「まんてん」のロケ地にちなみ、「まんてん橋」と名付けられている。 
   
  安房川に架かる松峯大橋から明星岳を眺望する照葉樹林V字渓谷(左)と下流方向安房川清流(右)
 屋久島の海
永田いなか浜は宮之浦から車で約30分、真っ白い砂浜が800mも続く日本一の海ガメの産卵地として知られている。
 
白い砂丘が続く永田いなか浜
   
 日本一の海ガメ上陸地・産卵地永田いなか浜。屋久島は山もいいけど海も最高だねェー  2014/6/8
 屋久島の植物・動物
 屋久島の植物垂直分布
 海岸地・低地ではガジュマル、ヘゴなどの亜熱帯の植物、100mから500m前後の高さではタブノキ、スダジイ等の常緑広葉樹、500mから1000m前後の高さではイスノキ、ハイノキ、ヒメシャラ等の常緑広葉樹、1000m以上ではモミ、ツガ、スギ、サカキ等の常緑針葉樹、1700m以上ではヤクシマシャクナゲ、ヤクザサ等の高山植物群落がみられる
 低地海岸部の風景・樹林風景
 
低地渓谷沿いのガジュマルの大木に着生するオオタニワタリ等の亜熱帯性植物群   2014/6/8

低地海岸部の風景
パパイヤやバナナ、ハイビスカスやブーゲンビリヤ等、年間を通して亜熱帯性の果実や花が見られる。

標高600m付近(白谷雲水峡)樹林風景(常緑広葉樹)

標高1000m付近(ヤクスギランド)の樹林風景(常緑針葉樹)

 屋久島の植物
植物の宝庫屋久島にはシダ植物388種、種子植物、1136種の自生が確認されている。日本に自生する植物数の約五分の一がこの小さな島に分布する。また屋久島には、世界でここにしか産しない固有種47種、固有変種と亜種31種の植物が確認されている。また、屋久島には環境省のレッドリストで「近い将来に野生での絶滅の危険性が高い」とされる絶滅危惧IB類に指定されているヤクタネゴヨウが約2千本あるとされ、保護に向けた施策や調査がすすめられている。

ヤクシマツチトリモチ

ヤッコソウ
照葉樹林帯の樹林内で出合った植物(ヤクシマツチトリモチ、ヤッコソウ、ヤクシマセンリョウヤクシマオナガカエデカンツワブキ等)
 
西部林道山間部ではシイやカシ、イスノキ、ヒサカキ等の照葉樹や、絶滅が危惧されるヤクタネゴヨウなどの貴重植物が見られる。<エコツアー見学会 2014/6/8>
屋久島の動物 
屋久島の大形の野生動物は、ヤクシカとヤクザルだけで、体が小さいという特徴を持っている。推定でシカ3,000~6,000頭、サル4,000~6,000頭。哺乳類ではヤクシマジネズミ、コイタチ、ヤクシカ、ヤクシマザルの4亜種、両生類ではヤクシマタゴガエルの1亜種も存在する。(国際照葉樹林サミットIN屋久島より) 


 島内にはサル4,000~6,000頭いるとされる。
 
登山道林道で出合ったヤクシカ近年、ヤクシカの頭数が食害など自然と人とのバランスがくずれてきている。
   
 登山道脇<白谷雲水峡>で出合ったヤクシマタゴガエル  2014.6.9

屋久島MAP


 ふるさと情報室へ    ふるさと探訪記へ  

 ここにマウスポインタを置くと最上段に戻ります            サイド計