H11年度前期栽培・活動の記録(5月から8月H11年度後期栽培・活動の記録

単元名「ケナフで地球が元気」

「ケナフで地球が元気」予想される学習活動
栽培観察活動 ケナフで体験活動 地域との交流活動
他校との交流活動
前期(4月から8月)

後期(9月以降)

寿小ケナフ情報

ケナフ情報(前年度)
若葉を試食しよう。

ケナフを使って紙
  すきを体験しよう。
ケナフハガキで環境
   メッセージを交換しよう。
ケナフを材料にして
  工作をしよう。
ケナフで秋祭り

高齢者との交流

親子の交流(親
 子かみすき体験) 
掲示板・電子メール
  による交流
インターネットに
 よる栽培情報交流
ケナフのたね
   プレゼント
ケナフで交流
 

総合的学習
主題設定のねらい ケナフの栽培活動は、地球温暖化や森林資源の保護など現代の課題である環境問題について考える手がかりを与えてくれる教材である。
ケナフの栽培活動は、その学習過程でいろいろな体験活動ができ、教科、領域等のわくを越えて、地域や他校との交流学習・情報教育学習への発展・展開が期待できる教材である。
単元の目標 ケナフの栽培・観察活動を通して環境とのかかわりを調べられるようにする。
ケナフ観察活動の情報発信を通して各地の人々や各地の学校との交流の手がかりをつくる。
ケナフを教材として総合的な学習の展開を図ることにより地域との交流を深め、環境を見直し大切にしていこうとする実践への意欲を育てる。
学習の展開にあたって 4年生は、理科の学習教材としてヘチマを育てているがヘチマとの相違点を調べさせる。
紙すき等の体験活動を通し、紙はケナフ等の非木材でもつくることができることを知り、紙資源の大切さや資源リサイクルの大切さに気づかせたい。、
ケナフの栽培は学校だけでなく、家庭や地域まで広がっている。PTAふれあい事業部で主催される「秋祭り」とも連携して実施できるようにする。
単元の展開 栽培・観察活動情報発信
ケナフを使ってできることをやってみよう。
 ケナフの葉はたべられないかな?
 ケナフの葉や花は、ジュースにできないかな?
 花びらを使って染めものができないかな?
 ケナフの皮を使って紙はつくれないかな?
 ケナフの幹を使って工作できないかな?
ケナフで作ったハガキを使って交流できないかな?
地域との交流、他校とのケナフ栽培観察情報の交流
ケナフ新聞作りや発表会をしよう。
色々な情報を使って「ケナフの秘密」を探ろう。

 第4学年「総合的な学習」指導計画(案)



ケナフで地球が元気
 全20時間
単元の
ねらい
・ケナフの栽培・観察活動、紙すき等の体験学習を通し
て植物の仕組みや環境とのかかわり、環境を大切にす
ることの大切さに気づくことができる。
・ケナフ栽培や活用の情報を発進したり交換して、交流
を深めることができる。。
月    主 な 学 習 活 動・内 容                 時数    主 な 支 援 内 容        

教科・領
域との関連










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1,課題を決め、学習の計画を立てる。

2、種をまく。

3、ケナフの栽培・観察活動を続ける。
(4月から10月)

・定期的に観察記録をとる。

・除草や水やりの世話活動をする。

・栽培観察の情報交換をする。

・若葉を試食する。

4、ケナフや牛乳パックを使い紙すきを
体験する。


5、ケナフで作ったハガキを使い、環境
についてメッセージを交換する。


6、グループ新聞づくりや発表会をする。


7、ケナフの皮や芯を使って作品を作る。


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 2



 2


 
 2
 

 2



・理科「ヘチマを育てよう」 
ヘチマとの相違点を発見しな
 がら観察活動を続ける。

・観察記録の取り方を指導する。
   観察記録文のかきかた
   観察絵のかきかた
・記録用紙の活用
・当番活動の利用

・手紙やEメールの活用
・栄養士の先生にも指導・助言をいただく。

・森林資源の大切さやリサイ
クルの大切さに気づかせる。


・クラス、学年、他校との交流



・国語単元「グループ新聞づくり」

・図工:「身近にある材料を生
かし作品をつくる」。と関連
づけて指導する。

理科



国語
理科


特別
活動

特別
活動


社会



特別
活動


国語


図工


ケナフを教材とした教育活動計画例

学年 教科・領  域 単     元  学     習     活     動
1年 生 活 秋と遊ぼう
・木の葉や木のみ
で遊ぼう
ケナフの葉や幹で遊ぶものを作る。
冬と遊ぼう
・作って遊ぼう
ケナフの幹でおもちゃを作って遊ぶ。
図画工作   くみあわせると ケナフなど身近な材料を使って、材料の特徴や形を生かして生き物に仕立てる。
2年 生 活 作って遊ぼう
・船をつくろう
ケナフの幹を材料にして船をつくり、川やプールに浮かべて遊ぶ。
図画工作 つるでかざる つるやえだなど身の回りの材料を使って、身の回りをかざるかざりを作る。
  (ケナフの葉・花・幹)
3年 理 科 草花のたねをまこう
花と実を調べよう
ケナフの種をまき、育てたり観察してケナフの成長過程を調べる。
図画工作 遊びを広げて ケナフのわくを材料の一部にして虫かごを作る。
4年 理 科 あたたかくなると
暑くなると
すずしくなると
寒くなると
ケナフやヘチマの栽培・観察活動を通して植物や木の成長の様子を一年の季節の流れでつかむ。
ケナフとヘチマの成長のちがいを調べる。
発芽、開花、種子の成熟などをとらえる。
図画工作 まほうの手 すすきや糸やひも、ケナフの皮などの線材で編んだり組んだりして新しい形を生み出し作品を作って楽しむ。
なぞのひょう本 発泡スチロール等のリサイクル材料やケナフの皮、幹など身近にある材料を生かして自分のすきななぞの標本を作る。
道 徳 自然のすばらしさ「たねのふしぎ」 自然のすばらしさを考え、植物の大切さについて話し合う。
5年 国 語 森林のおくりもの 自然環境を守る森林の大切さを知り、環境保全のための植物の性質を調べる。
社 会 伝統に生きる工業 全国に伝わる伝統的な和紙作りを学ぶ。実際にケナフを使って体験する。
環境を守る
・森林を育てる
自然をよみがえらすための取り組みや環境保全について調べる。
理 科 発芽と成長 種子の発芽や種子に含まれているものについて調べる。
図画工作 動くおもちゃ
木のおくりもの
布や木を生かして
身近な材料(木片)を使って糸のよじれを利用したおもちゃを作る。
板材や木ぎれなどの材料を生かして工作する。(ケナフの幹の活用)
布や木のよさを生かし、材料の特性にあった工作をする。
家 庭 食物と栄養 日常の食事に関心を持ち、栄養素を考えた調理をする。
6年 理 科 人とかんきょう 植物が二酸化炭素を吸って酸素を生成することを調べる。
地球全体の環境を考え生き物にとってその保全の重要性について話し合う。
図画工作 ほんものそっくり
みんなで作って
身近な材料を加工して、自分のイメージするものを制作する。
卒業記念制作として、共同製作する。
家 庭 わたしたちの生活と環境
食物と栄養
地域の環境について調べ、地域の環境をよくするための取り組みについて話し合う。
日常の食事に関心を持ち、栄養素を考えた調理をする。
道 徳 豊かな環境を作る 世界的な環境悪化を知り、環境保全の働きかけを調べる。地域や自分自身ができる取り組みを話し合う。
ケナフの教材としての活用法は上記活動例の他にも色々考えられます。何よりもこれからの教育活動の柱になる「総合的な学習」の教材として発展の可能性を十分に秘めているところに教材開発としての魅力があり、価値があると思います。

実践を終えて、ケナフこれからの課題と展望