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薩摩兵児謡(さつまへこうた)


顔やら容姿、服装などにかまうことなく、天下を動かすような男になろうとするその気概を自ら歌い、自らをはげます歌である。

薩摩兵児謡と方言
薩摩兵児謡(薩州ブニセのうた)
おどま薩州 薩摩のぶにせ  色は黒くてよこばいのこじっくい
今じゃこげんして からいもどん くっちょどん  やがちゃ 
天下の ご意見番じゃ  そんときゃ ワイドンも  オイげえこんか


おどま薩州 薩摩のぼっけもん  肩をいからせ 大道かっ歩
長いだんびら すらりとぬいて  ひげをそるにも
カミソイやいらぬ  ごしごし こするが つらんかわは あつい
○だんびら;「刀身の幅の広い刀」 ○ぼっけもん;冒険者」「大気(おおけ)者」「木強者」「武家者」「武っ家者」「没計者」「呆気者」等、多説ある。
おどま薩州 薩摩のよごれ  みそとすだっきょできたえた 度胸
 今じゃこげんして  やんかぶっちゃおっどんか
やがちゃ 天下を  またばいに ひっぱすん 
 そんときゃ ワイドンも  オイげえこんか
○やんかぶい;乱れ髪。ろくに手入れをしていない髪。病気上がりの髪の状態からヤミカブリ(病被)の訛り説。藪を被ったような状態からヤブカブリ(藪被)の訛り説。おかっぱ頭のお椀をかぶせたような状態からワンカブリ(椀被)の訛り説等、諸説あり。 …鹿児島弁入門講座より

薩摩兵児の歌 楽譜
愛唱歌集「ともしび」から久保けんお氏採譜の「薩摩兵児の歌」。時代や年代などにより上楽譜と一部異なった節や歌詞で歌われているようです。

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