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都萬(つま)神社神舞大崎町

秋の例大祭で70年ぶり神舞奉納
大崎町仮宿にある都萬神社(下記注)秋の例大祭で70年振りに神舞が復活し、奉納された。同町野方の照日神社には1893(明治26)年、都萬神社の神舞19段が伝わっており、資料も保存されているが都萬神社の神舞は1940(昭和15)年ごろから戦争で途絶えてしまったという。神舞が大崎の歴史の一ページに残っていたことを知った大崎伝統芸能保存会(中野孝喜会長)が地域興しの起爆剤にしようと2008年に神社関係や大崎商工会青年部に復活を呼びかけた。戦前に作られた照日神社の神舞解説書等を手がかりにして、神社関係者や郷土史家とともに、25ヶ月の準備や練習を踏んで24日、神舞四段復元の日を迎えた。神舞は特設の舞台で行われる予定だったが天候の関係で拝殿の中で行われた。舞われた神舞は、「豊栄(とよさか)の舞」、「地割舞(じわれまい)」弓舞、「四人鬼神舞(よったいきじんまい)」、「薙刀舞(なぎなたまい)」、「田之神舞(たのかみまい)」。探訪日 2010・10・24

「四人鬼神舞(よったいきじんまい)」

「豊栄(とよさか)の舞」風景
「地割舞(じわれまい)」(弓舞) 風景
「四人鬼神舞(よったいきじんまい)」風景
「薙刀舞(なぎなたまい)」風景
「田之神舞(たのかみまい)」


秋の例大祭、都萬神社境内風景。時折、雨降る中、大勢の神舞見物客でにぎわった。

都萬神社

境内案内板
(注)都萬神社は大崎一の宮=郷社=で妻神社又は妻の宮とも呼ばれ、日向五社大明神のひとつである。都萬神社の祭神は木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)・立述主命(トコシロヌシノミコト)の外に境内に四社あり。『三大実録』に858年(天安二)日向都萬神に従四位下を授けるとあり、神領高300余石との記録が残っている。宝物は「籬二菊双雀文様」の銅鏡一面が国の重要文化財に指定されている(大正7年4月8日)。

国の文化審議会は、2009年9月25日に大崎町都萬神社本殿や拝殿など次の6件を国の登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣へ答申した。
○ 答申予定の文化財
1 都萬神社本殿
2 都萬神社拝殿
3 都萬神社末社伊勢宮
4 都萬神社末社稲荷神社
5 都萬神社末社五林大明神
6 都萬神社末社山王神社


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