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串良川源流 冷水谷垂水市

串良川源流を訪ねる。串良川は肝属川最大の支流でその長さは40km近くにも及ぶ。下流域の俣瀬橋付近で本流の肝属川と合流する串良川は上流を遡ると大隅湖を経て更に上流の高峠近くの鹿児島大学演習林内の冷水谷(ひやみずだに)付近に源を発する。この冷水谷は高峠麓の寄宿舎林道入り口から約1・5kmにある湧水地だ。「冷水谷」は湧水と池によって形成され、イモリ等の水性水生動物が生息し、小さな池の周辺には観察用の渡り板が配置され、自然観察学習の場にも利用されている。この地域に分布するシラスや軽石は、約25000年前に姶良火山の大噴火によって噴出したものだ。シラスや軽石の層は透明性に優れ雨水をたっぷり吸い込み、豊富で良質な地下水を育み串良川の源流をつくっている。

湧水と池によって形成された串良川源流の冷水谷風景
串良川源流冷水谷風景

現地に立つ冷水谷案内板

冷水谷風景

冷水谷湧水風景 崖下の岩場からも水が染み出ている。

冷水谷の清水に生息するイモリ等の水性動物・水生動物


演習林内串良川源流沢風景

冷水谷付近串良川源流の沢風景

演習林内ケヤキの新緑風景

追記1;鹿児島大学演習林内に入山するためには入り口事務所で入山許可の手続きが必要だ。
追記2;高峠の演習林内は野鳥や植物の宝庫でもある。今回の串良川源流探訪は大隅野鳥の会の探鳥会を兼ねて取材した。探鳥会では「オオルリ」との出会いを期待したが「声は聞こえど姿は見れず」。でも、鳥合わせでは20数種の野鳥の声や姿を探鳥できた。探鳥をしながら道端の植物観察も楽しかった。
探訪日09.5.3   更新日09.5.20

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