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長谷観音・長谷城跡中世石塔群(鹿屋市)  
長谷観音 
 長谷観音とは、もとは奈良の長谷寺の十一面菩薩立像のことである。 長谷信仰の南限に近い観音で、わが国の仏教の源流を探る上で貴重な像と思われる。鹿屋三観音のひとつで古来住民の尊崇が厚く、数々の伝承がある。永正三年(1506年)の年号と造立の趣旨の記があり、戦国時代にはこの地に鎮座していたことがわかる。
 
長谷寺十一面菩薩立像
長谷城跡石塔群 
ここ、長谷城跡にある石塔群は、冨山三郎太夫義遠(とみやまさぶろうだゆうよしとお)が建歴年間頃、(1211年〜)この地に住み着き、長谷氏を名乗って田地開発等を行っており、その一族の供養塔群である。同氏の双輪文様もはっきり認められ、歴史的に貴重な石塔群である。 
 
長谷城跡中世石塔群

関連情報  
長谷城は南北朝時代の延元4年(1339年)大激戦があった場所とされる。境内一角には「日枝馬観世音(ひえばとうかんぜのん)」や「大日如来」の文字塔や名馬「轟号」の記念碑が建つ。
 
長谷城跡、長谷観音の石標
 
名馬轟号の碑

鹿屋市指定有形民俗文化財・史跡(指定年月日昭和62年5月1日)  サイトUP日 2013年3月2日
近くには鹿屋市文化財指定の大園橋や木場薬師および薬師堂鰐口がある。
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