森林教室
高隈ふれあいの森「森林教室」協力 大隅森林管理署
2005年5月16日、鹿屋市市寿小学校4年生は鹿屋市エコバスを活用してフイルドワークを実施しました。高隈ふれあいの森で大隅森林管理署の協力により森林教室を開きました。
大隅森林管理署5名の職員の方々に指導していただきました。五つの班に分かれてクイズ形式で木の名前を覚えたり、森林の役割について話をききながら山中を探索しました。
森の巨人たち100選」に選定されたスダジイの巨木(スダジイ)
ふれあいの森概要
この森は明治以前は神社の杜として保護され、国有林になってからは水源かん養保安林として伐採されることなく残った。そのため南日本特有の照葉樹林を形成するシイ、カシ、イスノキ、ショウベンノキ等群生が見られる。また80種の木が見られ学習の森として貴重である。
「ふれあいの森」パンフレットより
探検のねらい
21世紀に残したい日本の自然100選」に選出された「高隈山」という地域の自然を教材化し、実際に探検することによって子どもたちが五感を使って自然を感じ取るなかから森林の役割を考え、環境問題を考えるてがかりにする。
探検のきっかけ
「たかくまふれあいの森」は、森林保護・教材用として大隅森林管理署が管理しています。ここは、「水源かん養保安林」ともなっており、水を確保するためにとても大切なやくわりをしているところです。また、アカガシ、シイノキ、タブノキ、イスノキなどの天然広葉樹林がたくさん残っているところです。低地でこれだけの規模の天然広葉樹の原生林が残っているのはめずらしいそうです。
「たかくまふれあいの森」の案内
場所:鹿屋市下高隈町 門田国有林153林小班
面積:4.30ヘクタール
標高:400メートル
林齢(リンレイ):165年生
植生樹種:アカガシ、シイノキ、タブノ キ、イスノキ,その他の広葉樹
 水源かん養保安林:森林のなかでも、私たちのくらしを守るために重要な役割を果たしている森林で、特に水を 守り続ける森林です。
水源かん養保安林(水源林)のはたらき水のじゅんかん
森林にふった雨は、いったん木の葉やみきで受け止められ、ゆっくりと地面に受け止められ、ゆっくりと地面に流れます。森林の土にたっぷりとすいこまれた雨水は、少しずつ地中にしみこんで地下水となります。地下水はひじょうにゆっくりと流れ、やがて地表にわき出て、川の流れとなります。このように森林にふった雨水は川にいきつくのに時間がかかるので、大雨がふっても急に川の水量がふえることもなく、洪水(こうずい)がおこりにくくなります。はれた日が続いても、川の水はなかなかかれません。森林を守ることの大切さがよくわかりました。
水はじゅんかんしています。雨としてふった水は川の水や地下水として海に流れやがて、じょう発して雲になります。海まで流れずじょう発してしまう水もあります。そして、また雨や雪として地上へふりそそぎます。
森は水とつながりのあることがよくわかりました。
川をきれいにし、水を守るためには木を大切にして育てることが大切なんだね。
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