最近、国内においてケナフが注目されてきた理由は、地球環境保全、特に森林の保護をめぐる国際的な世論同行の中で、木材繊維に代わる新しい非木材紙資源としての期待が高まってきたためです。またケナフは、炭酸ガスを多量に吸収するためCO2 濃度の高まりによる地球温暖化の防止にもつながると考えられています。
 日本の紙の豊富さは、原料のほとんどを外国から輸入に依存してきました。特にこの10年間は、毎年の平均で日本の面積の半分にあたる1700万ヘクタールの森林が地球上から消失しました。インドやフィリピン等の熱帯林はほとんどが切り尽くされてしまいました。
 新聞によく登場する「地球温暖化現象」の原因は世界各地の工業化・近代化による二酸化炭素、フロンの排出増加と、森林が減少したことが重なり深刻な状態になっています。砂漠化を防止し大気の浄化に役立つ森林を維持育成しながら世界中で栽培条件のあるところは森林が再生するまでの間ケナフのような環境優良植物を植えていくことがとても大切です。
 米農務省は綿花の栽培で傷めてしまった土壌の塩害対策としてケナフによって生態系の母とも言える表土を回復させる研究に力を入れています。空気浄化・土地改良・資源化と地球温暖に総合的によい関わり方のできるケナフを植えるボランチィアを進めているのが「鹿児島ケナフの会」です。

上記一部資料内容は「鹿児島ケナフの会」「夢ケナフ」を参考