北京世界遺産紀行「明の十三陵」(定陵)      top

明の十三陵の名前は、十三人の皇帝の陵墓があることに由来し、最初に明の三代目皇帝である永楽帝が生前に自らの墓を建設したことに始まる15世紀初頭の明朝の3代皇帝「永楽帝」から7代皇帝を除く、16代皇帝まで13人の陵墓が散在する。「永楽帝」の陵墓である「長陵」、隆慶帝の陵墓「昭陵」、14代皇帝である「万歴帝」の陵墓「定陵」の3つが公開されており、このうち定陵だけが発掘され、内部が地下宮殿として公開されている。

  明の十三陵(定陵)を歩く
 
   
入口部分の神功聖徳碑と神功聖徳碑を背負う亀の頭部。亀の石造に手を触れると幸運が舞い込むととかでみんな亀の頭をなでていた
   
   十三陵定陵博物館入り口 
   
  明の十三陵「定陵」の稜恩門跡と明十三陵分布図案内板
   
 定陵のシンボル明楼
   
明楼の中央には、石で造られた心柱があり壁麺には「大明」「神宗顕皇帝の陵」の文字が刻まれていた。
   
 枝垂槐(しだれえんじゅ) 中国名を「龍爪槐」。「エンジュ」は、剪定の仕方で枝が龍(竜)の爪のように見えることからリュウノツメエンジュ(龍爪槐、竜爪槐)とも呼ばれる。竜の爪は中国では好まれていて、ここ明の 十三陵の中の定陵を初め、頤和園等皇帝に関係のある地や各地の名所でよく見受けた。
 定陵の地下宮殿を訪ねる。
 
 十三陵の中でも定陵だけが唯一地下宮殿が発掘されている。 地下宮殿は深さ27m、地下9階、前殿、中殿、左配殿、右配殿、後殿(后殿)の5つの部屋で仕切られ、竜の飾りの付いた皇帝の玉座、鳳凰の飾りが付いた皇后の玉座、そして万暦帝とその皇后の柩などが安置されていた。床から壁面、天井に至るまで大理石が使われ、壁面は寸分の隙間もなく石が積み上げられ、天井部は見事なアーチを描いて作られていた。
 
地下宮殿入り口で厳しいチエックを受け入館
   
皇帝の棺が安置されていた棺床と柩などが安置された後殿(后殿)万暦帝とその二人の后の棺・副葬品の箱
   
皇帝や複数の皇后の玉座。周りには日本で言うたくさんのお賽銭(紙幣)が投げ込まれていた。
   
 地下宮殿通路、棺台。 地下宮殿は、総面積1195平方メートル。柱や梁が全く無く、天井は高さが7~9.5mで石をアーチ型に組んで造られているという。
   
棺の周囲では2000点にものぼる副葬品が発掘され、展示室には貴重な副葬品の一部が展示されていた。

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