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菊池渓谷熊本県菊池市・阿蘇市

菊池渓谷は阿蘇外輪山の伏流水が造りだした渓谷で、球磨川支流菊池川の源をなしている。重要な水源として、また景観の美しさから「日本名水百選」日本の滝百選」、「水源の森百選」等の指定を受けている。一帯の国有林は九州で始めて自然休養林に指定されている。
渓谷沿いの遊歩道に一歩足を踏み入れると、江戸(細川藩)時代の文政時代に植林されたとされるスギの大木やケヤキ、ブナ、カシ類の樹木と出合う。それぞれの樹木には樹木名を記したプレートが付けられており、滝巡りや樹木を探索しながら森林浴にもってこいの場所だ。渓谷を縫って流れる渓流は、大小様々な瀬や淵、滝を造り出し、自然の織り成す造形美に圧倒された。
滝・渓流風景 紅葉風景 菊池渓谷の樹木たち

菊池渓谷の滝・渓流風景
菊池渓谷には掛幕の滝、黎明の滝。竜ヶ淵と天狗滝、紅葉ヶ瀬、四十三万滝を初め、大小様々な変化に富む瀬や滝があり、一帯の森林と調和し、見事な渓谷美を造りだしている。

竜ヶ淵と天狗滝
渓谷内で最も藍色によどみ、不気味さを感じさせるこの淵はかつて竜が住んでいたという伝説があり、竜ヶ淵と呼ぶようになった。奥山山頂付近の修練者が時折下りてきてはこの岩場で身を洗い清めたことから、この滝を天狗滝と呼ぶようになったという。
黎明{れいめい)の滝
上流緩やかな石畳の紅葉ヶ瀬、それを覆う緑の原生林、奇岩、巨岩の渓谷のあいまを縫って流れ落ちる滝、飛散する水しぶきに朝の太陽が輝いて一帯に霧が立ち込め、まさしく夜明けを思わせる景観を呈するところからこの名がつけられたという。(現地案内板より)

菊池渓谷紅葉風景
菊池渓谷は、春は新緑、夏は天然のクーラー、秋は紅葉、冬は霧氷の花が咲くなど四季折々すばらしい景観を見せてくれるという。

遊歩道から眺めた山々の紅葉風景

遊歩道沿い木々の紅葉

渓谷入り口付近の紅葉

紅葉ヶ瀬の紅葉

菊池渓谷の樹木たち
渓谷沿いの樹林内には天然の広葉樹林と針葉樹林が混在し、樹種別では主にケヤキ、エドヒガン、ウラジロガシ、モミ、スギ、ヒノキ等の大木を見かけた。スギは江戸(細川藩)時代の文政時代に植林されたスギの大木が見られ、樹林内で一際、その威容さを誇っていた。樹齢の長いエドヒガンがあちこちに見られ、春の桜開花期には渓谷の山肌を美しく彩ることだろう。

森林と渓流が織りなす渓谷風景。ケヤキ
江戸(細川藩)時代の文政時代に植林されたスギ(旧藩木)の大木
エドヒガン

ケヤキ

イロハモミジ

カゴノキ

イヌシテ

サイト計Count  top累計Count   HP作成日 2011/11/29      探訪日 2011/11/22