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王子遺跡資料館 鹿屋市

王子遺跡は昭和55年に鹿屋バイパス工事中に発見され、翌56年から発掘調査された遺跡である。今からおよそ2000年前の弥生時代の遺跡で笠之原大地西端のシラス台地、標高70メートルに位置する。発見された地名、王子町から王子遺跡と名付けられた。出土したものは竪穴式住居跡、掘立柱(ほったてばしら)住居跡、土器、石斧(せきふ)、石鏃(せきぞく)、鉄製品などである。発見された住居跡二基、その他出土品は王子遺跡資料館に展示されている。王子遺跡資料館は出土品を永く後生に伝えるため建設され、土器・鉄製品・住居跡など200点が保存展示されている。資料館のある場所は鹿屋市立図書館、文化会館の隣。

王子遺跡資料館  

王子遺跡資料館内の様子

柱の穴の間隔を三分の一に縮めて復元した船形の屋根と棟持柱(むなもちばしら)を持つ建物
   
棟持柱付き住居建物。高床式倉庫の建て方で屋根のいちばん高い所(棟=むね)にある柱の両端を支える「棟持柱(むねもちばしら)」があるのが、大きな特徴である。
南九州独自の土器に交じって矢羽透彫り土器、板付式土器を初め、石斧(せきふ)、石鏃(せきぞく)、鉄製品等当時を知る貴重な資料が展示されている

鹿屋バイパス沿い鹿屋大橋近くの王子遺跡跡地。遠方、鹿屋大橋を望む。

開館時間は9:00〜16:30。入場無料。休館日は月曜です。場所は鹿屋市文化センターの裏