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木場岳 南大隅町

大隅半島南部の南大隅町にある木場岳(891m)は照葉樹の森の稲尾岳とともに県の自然環境保全地域に指定され、アカガシ、イスノキ、タブノキを主体とした西日本最大規模の照葉樹林(常緑広葉樹)帯が形成されている。登山道や道標がよく整備され、大隅半島南部の山々の中でもよく知られている山のひとつだ。樹林内の登山道には距離の目安を示す番号の書かれた木柱が立ち、樹木には名札が付けられ、照葉樹林に親しみながら自然観察や登山が楽しめるコースとなっている。山頂の自然石展望台からの眺めは雄大で、稲尾岳周辺の山々や太平洋、天気がよければ遠くに佐多岬、種子島・屋久島が眺望できる。木場岳への道のりは錦江町田代の花瀬大橋を経由し、県道563号線沿いの錦江町と南大隅町との町境近くの標高600mの峠にある大鹿倉(おおかぐら)林道から入る。

山頂近くにある自然石展望台からの眺めは雄大で、天気が良ければ佐多岬や種子島・屋久島が眺望できる。

三角点がある木場岳山頂付近

木場岳登山   登山日2009年6月14日
今回、照葉樹の森主催の月例登山会に参加した。テーマは「木場岳の野いちごを頬張ろう!」。イベントのキャッチフレーズに魅せられてか、参加者も20名前後と、いつもより多数の参加だ。大鹿倉林道入り口から木場岳登山道入り口までの4.7km(100分)を歩き、更に、登山道入り口から山頂2.0km(60分)。林道を含めた往復約13.4km(6時間)のコースだ。
大鹿倉林道入り口に設置してある案内板。ここが出発起点になり林道を散策しながら登山口に向かう。
大鹿倉林道を歩き、木場岳登山入り口をめざす。
林道の道端に咲く可憐な野草やヤマアジサイ、ヤマボウシ、コガクウツギ等の花々が疲れた体を癒してくれる。林道歩きもまた楽しや。

『照葉樹の森』の説明板や案内標が立つ木場岳登山道の入り口付近。ここで簡単に昼食をすませて山頂を目指す。
木場岳山頂を目指す。樹林内風景。

かつての原生林を偲ばせるうっそうとした樹林内風景

樹林内はスダジイ、アカガシ、イスノキ、タブノキ等の常緑広葉樹の巨木や倒木が散在する。

樹林内風景

樹林内登山道風景。急坂には木段とロープが設置。

「川の源」風景

サンショウウオの幼生発見
途中、苔むした石のころがる数カ所の小さな沢と出合う。沢の水たまりにサンショウウオの幼生を発見!

樹林内風景。ナガバモミジイチゴの群落。

コース最終点を示す80番のポイント
三角点と山頂付近から眺めた風景

木場岳山頂の3等三角点

山頂付近にある自然石展望台の説明板

山頂から少し降りたところにある自然石展望台

自然石展望台から稲尾岳方向を望む。