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綾照葉樹林と照葉大吊橋 

綾町は、宮崎県のほぼ中央、大淀川の上流域の山間地に位置し、総面積のうち約80%が森林で占められる。我が国有数の綾照葉樹林は、ここ九州中央山地に連なる綾北川、綾南川に囲まれた地域にあり、シイ、カシ、イスノキ、クスなどの照葉樹林帯が広がり、一帯は綾森林生態系保護地域(注)として、森林関係者や地元の住民により、照葉樹林の保護と復元の努力がなされている。綾照葉樹林一帯が九州中央山地国定公園に指定された後の1984年(昭和59年)3月、ここ照葉樹林地帯内の綾川渓谷に世界最大規模の歩道吊橋「照葉大吊橋」が架橋され、吊橋上から眺める風景は絶景・壮大な感があり、毎年たくさんの観光客が訪れる。照葉大吊橋の先には、シイ、カシ、イスノキなど綾の照葉樹林の深さと森林浴が体感できる約2kmの遊歩道コースがある。
綾の照葉樹林

綾の照葉樹林風景まとまった中心部の面積は約1,700ヘクタールで、周辺部にも部分的照葉樹林と二次的照葉樹林が広く残り、「綾の照葉樹林」を形成する。一部が綾森林生態系保護地域に指定されている。

大吊橋から眺めた綾照葉樹林の風景

遊歩道コース内で見られる樹林内の美しい木々の風景季節により色々な照葉樹の風景が観察できる。
照葉樹林内遊歩道風景
照葉樹林内に設置された約2kmの遊歩道
遊歩道コース沿い脇に立つユス、スダジイ、カシなどの照葉樹巨木

(注)綾森林生態系保護地域

現地に立つ綾森林生態系保護地域(保護林)説明看板より
○保存地区は、地域内に生息生育する動植物や森林生態系を厳正に維持するため、人出を加えずに自然の推移に委ねた管理を行っています。
○保全利用地区は、保全地区の森林に外部の環境変化が直接影響を及ばないよう、衝撃の役割を果たすことを目的とした管理を行っています。
照葉大吊橋
照葉大吊橋(てるはおおつりばし)は、本庄川(綾南川、大淀川の支流)に架かる長さ250.0m、高さ142m、幅1.2の歩行者専用の鋼製の吊橋だ。照葉樹一帯が九州中央山地国定公園に指定された後の1984年(昭和59年)3月に架橋され、吊橋入り口には「歩く吊橋世界一」と彫られた石碑が立つ。200610月に完成した高さ173.0mの大分県九重町の九重”夢”大吊橋に日本一の座を譲ったものの世界最大級の魅力的な歩行者専用吊橋であることに変わりはない。吊橋上から眺める風景は絶景で、訪れた人に感動を与え、毎年たくさんの観光客が訪れる。

九州中央山地国定公園照葉樹林帯の本庄川(綾南川)に架る照葉大吊橋

「歩く吊橋世界一」が彫られた石碑

照葉樹渓谷沿いの県道から遠望した照葉吊橋

照葉大吊橋から眼下に見えるかじか吊橋と渓流風景


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