TOPへ

安楽山宮神社の正月踊り志布志市安楽

安楽山宮神社に奉納される正月踊りは志布志市志布志の安楽(あんらく)山宮神社と安楽(やすら)神社で豊漁と豊作を祈願して行われる春祭り行事のひとつだ。黒のお高祖頭巾に黒紋付、黒の手甲脚絆に黒の足袋といういでたちで、黒装束に身を固め、腰に手拭、サルノコ人形をさげて踊る珍しい踊りである。安楽正月踊り保存会によって継承され、県の無形文化財に指定されている。
この正月踊りは境内だけでなく、「庭回い」といって、安楽校区内の九つの自治会を回って踊られる。正月踊りは、「お市後家女」など九つの演目の踊りからなり、最後は早いテンポのにぎやかな踊りで締めくくられる。      山宮神社、安楽(やすら)神社春祭り

境内での踊り風景

手の振りに特徴のある正月踊り

田の神のユーモラスな踊り
「庭回い」での正月踊り風景

沿道からは、あたたかい声援が送られる。

大人に交じって小学生も参加

黒頭巾で覆面し、紋付羽織にモモヒキ姿で踊る「正月踊り」

下は股引に黒足袋と下駄履き、腰にはいろんな飾りがつけられている。 

正月踊りは、お市後家女(おいちごけじょ)など9つの演目からな

最後はテンポの速い、にぎやかな踊りで締めくくられる。

お囃子風景。三味線、太鼓、笛、鉦、が入って囃される。 

PS;志布志市安楽山宮神社の春祭りは、その年の豊作を祈願する祭りで、古い起源を持つとされ正月踊りとカギヒキが県の文化財に指定されている。祭りでは正月踊り、打植祭、カギヒキなどさまざまな民俗芸能が奉納される。山宮神社の春祭りでは、午前中、お田植え行事、浜下りなどの神事、正月踊りが奉納され、午後からは校区を回って踊る「庭回い」が行われる。翌日は「庭回い」の後、午後から安楽(やすら)神社で「打植祭」が行われる。「田打ち」「牛使い」「種まき」「田植え舞」「田の神参拝」等のあと名物の「カギヒキ」が行われ、最後に正月踊りが奉納される。山宮神社は「男」、安楽神社は「女」の神様が祭られ、二つの行事は一体とされている。


大きな地図で見る