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津代半島火崎肝付町内之浦

内之浦湾の南方に伸びる津代半島の突端に「火崎」がある。御崎神社と火崎灯台が隣合わせで建ち並び、火崎からの眺めは目前に雄大な太平洋、そのはるかかなたに都井岬がかすんで見える。岬の突端下は断崖絶壁、太平洋の荒波に洗われ浸食された奇岩・絶壁に白波が打ち砕け散る様はまさにロケーション満点の絶景地である。この絶景地の火崎一帯の急斜面の断崖や社の周辺にソテツ、ビロウ等亜熱帯植物が自生している。このうちソテツの群生地が自生北限地として大正12年3月に国の天然記念物の指定を受け、保護されている。
※この地域は1977年に大隅南部県立自然公園の指定を受けている。
探訪日・取材撮影日 2008年9月12日

奇岩・絶壁に白波が砕け散る「津代半島火崎」

はるか遠方に都井岬(宮崎)を望む。

津代半島火崎のソテツ

火崎のソテツは自生北限地として1923(大正12)年3月、国の天然記念物に指定され、農林水産省の管理のもとに保護されている。ソテツ林の中にある御崎神社は海の守り神として江戸時代より漁師の尊崇を集め、大漁と航海安全が祈願されている。

行き止まり地点からソテツ自生現地まで徒歩5分

ソテツ自生北限地と火崎灯台入り口案内表示板
火崎までの道のりは内之浦漁港から津代半島海岸線に沿って進む。道路距離にして内之浦総合支所から約8Km。途中から道がせまくなっており上写真案内表示地点で行き止まりになっている。

御崎神社のソテツ

御崎神社に隣接する火崎灯台

断崖の岩場や社の周辺のソテツ、ビロウの自生林

ソテツ群生林を少し進むと目の前に紺碧の青い海が開けてくる。感動の瞬間だ。

津代半島火崎灯台

九州南岸の北緯 31°16' 40", 東経 131°07' 59"に位置する。
白色塔形で光度5,000カンデラ (13M)。
光達距離は20海里。
初点灯は昭和45年3月。
高さは地上〜頂部:10.5m、水面〜灯火:63m。
都井の岬灯台や佐多岬灯台に比べて小さい灯台だが海の安全を守る重要性に変わりはない。

白色塔形のシンプルで美しい火崎灯台

御崎神社に隣接する火崎灯台

※大隅南部県立自然公園は,南大隅町外之浦から肝付町火崎に至る太平洋に面した海岸部分と,雄川及び花瀬川流域の一部が指定されている。 


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