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花瀬自然公園・花瀬公園まつり錦江町(旧田代町)

大隅南部県立自然公園内の花瀬川の川床は、指宿カルデラからの溶結凝灰岩が、幅約100m、距離約2kmにわたってちょうど石畳を敷き詰めたようになっている。そのため、そこを流れる水がさざ波を立てて、まるで白い花が流れているかのような文様を作り出し美しい景観をなす。雄川のこの一帯を花瀬川と呼ぶのは、この美しい景観にちなんでのことだそうだ。清流に沿って遊歩道が整備され、四季折々の景観を楽しむことができる。春は桜・藤の花の名所としても知られ、江戸時代には島津斉彬公も訪れ、景を愛し、曲水の宴を楽しんだ記録が残る。花瀬公園にはキャンプ場、花瀬バンガロー村、花瀬オートキャンプ場、花瀬でんしろう館等の施設があり、公園全体がレクレーション村として整備され、毎年4月の第一日曜日に花瀬公園まつりが盛大に開催される。2015/4/12更新
千畳敷きの石畳 花瀬公園まつり  花瀬の桜・藤・つつじ バンガロー村 でんしろう館 花瀬の史跡

千畳敷きの石畳から花瀬大橋を望む
千畳敷きの石畳と花瀬川清流

石畳の間を縫って流れる花瀬川(雄川)と花瀬大橋

千畳敷き石畳を流れる清流は、場所によって滝状の起伏に富んだ流れとなり美しい景観を呈する。
 花瀬の桜 /ふじ /つつじ
 花瀬の桜
 千畳敷き石畳周辺や花瀬でんしろう館一帯にヤマザクラやソメイヨシノなど約700本。4月第一日曜日は花瀬公園祭りが開かれる。桜の花が散る4月中旬になるとふじとつつじが桜の花と入れ替わり、花瀬川の川縁やでんしろう館通路の藤棚を鮮やかに彩る。

千畳敷きの石畳を流れる清流と桜の風景。後方朱色の橋は花瀬大橋
 

清流に沿って整備された遊歩道からは桜や紅葉、新緑と、四季折々の風景を楽しむことができる。
花瀬の藤 
 花瀬川流域は、昔から山藤が自生していて古くは島津の殿様や近隣の名士が相集まり花を愛で、酒盃を川面浮かべて曲水の宴が行われたという。花瀬の川べりに自生するこの「白寿のふじ」は推定樹齢100年、幹周り約180cm、樹高約15mあり、いつの時代だれが名付けたか「白寿のふじ」と呼ばれるようになったという。2015.04.11
 
花瀬川の川縁に自生する「白寿のふじ」
 
でんしろう館登り坂の藤の花
 
でんしろう館入り口付近の藤の花
 花瀬のツツジ
 
でんしろうかん。桜の花は散ってしまっているがつつじと藤の花の競演を楽しむことができる。
 
 民家のつつじ
 
民家のつつじ
花瀬公園まつり風景
毎年4月第一日曜日に開催される花瀬公園まつりは、歌謡ショーやキャラクターショーなどたくさんのイベントで盛大に開催され、町内外のたくさんの人出でにぎわう。広い川床の石畳一角が会場となり、露店も立ち並び、地元特産のお茶や特産品が販売され、祭りを盛り上げる。つつじや桜など石畳一帯の自然景観と祭りが一体化し、他所にないまつり気分を満喫できる。2010年4月4日

川床の石畳上で開催される花瀬公園まつりは、毎年たくさんの人出でにぎわう。

つつじと桜の枝間から眺める花瀬公園まつり風景人気歌手の歌謡ショーやキャラクターショーなど、盛大に開催される。

花瀬川清流石畳とまつり会場風景

花瀬大橋から眺めた祭り会場風景 
花瀬バンガロー村
バンガロー村に設置された「夢の懸橋」とバンガロー
石畳の間をぬって流れる花瀬川

バンガロー村の遊歩道上流点には幾段にも連なる絶景の滝があり、清生しい空気を滝と一緒に満喫できる。
花瀬でんしろう館・オートキャンプ場
田代の新名所。車がそのまま横付けできる手軽さが好評で夏は大にぎわい。

管理事務所のあるでんしろう館※注  
カブトムシをイメージした「でんしろう君」と館内の特産品売り場

施設 テントサイト14(五右衛門風呂付き)、草スキー場、遊具施設等

花瀬の史跡「お茶亭跡」「花瀬神社」
花瀬は、三国名勝図会にも記されるほどの景勝地で、島津18代久光・二十四代重年・二十八代斉彬も来遊し、14個の釜を湯わかし・煮炊きに利用したとされる。その釜跡が「お茶亭跡」として保存されている。(南隅史跡巡り 2011/2/27
南隅史跡巡り「花瀬のお茶釜跡」

史跡巡り「花瀬神社」
幕末の頃の花瀬の風景 薩摩藩編集の「三国名勝図会」より
三国名勝図会には「流七町56間 横三十余間」と記してある。ちなみに尺貫法で1町は60間(約109m)、1間は6尺(約1.82m)。

※大隅南部県立自然公園は,南大隅町外之浦から肝付町火崎に至る太平洋に面した海岸部分と,雄川及び花瀬川流域の一部が指定されている。
※注;「でんしろう館」の「でんしろう」は地名の「田代」を「でんしろ」と読めることに由来するそうだ。多目的ホール、パネル展示室、特産品展示販売コーナーなどを備え、地域の交流の拠点になっている。
追記○ 2009年6月7日;花瀬自然公園一帯は野鳥の宝庫でもある。大隅野鳥の会の探鳥会を兼ねて清流の音と野鳥のさえずりを聞きながら、花瀬川遊歩道沿いを散策した。
2010年4月4日;花瀬公園まつり
2011年2月28日:「南隅史跡巡りと町歩き」 お茶亭跡、花瀬石畳、花瀬神社、猪鹿倉集落、日枝神社等を歩きながら歴史・自然散策。
○2015年4月11日花瀬花散策 花瀬のふじとつつじ
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